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11月10日(木)

昨日、アメリカにトランプ大統領が誕生しました。多くの評論家、知識人、メディア関係者が「なんだかんだ言っても、現実的に考えて、さすがにヒラリーが勝つだろう」と予想したにも関わらず、今回はそれが大きく裏切られた形になります。これから世の中はどう変わっていくのでしょうか。四六時中そのことばかり考えているはずの彼らでさえ予測できなかったのだから、当然ですが素人の私にわかるはずもありません。しかしながら、政治や経済に関する詳細な議論は一旦置いておくとして、あくまで一素人の幼稚でシンプルな感想を挙げるとすれば、私は怒りっぽい人や声を張り上げて話す人があまり好きではなく、そんな印象のあるトランプ氏が大統領になったことを残念に思っています。

今回の出来事はイギリスのEU離脱と同じように全世界に大きな影響を与えているようで、ネット上だけでも政治や社会の今を分析したさまざまな言説に触れることができます。今のところ私は、大統領選の結果を受けて放送されたニコニコ動画の生放送で、昨日チラッと聞きかじった思想家・東浩紀氏の発言が印象に残っています。氏は「今起きているのは政治以前に実存の問題なのではないか。社会的弱者に対して〈理念的には〉優しくあらねばならないという昨今の空気によって、多数派に属する人間が多数派である自分たちのことを素直に肯定できなくなり、その不安が、感情的で身も蓋もない主張を繰り返すトランプを支える原動力になっている」という旨の発言をしていました。近頃話題の、というか数年前から言論界で盛んに指摘されるようになったPC(ポリティカルコレクトネス)の問題が背景にある、という考えです。私もこれに同意します。

最近私が読もうとしてまだ読んでいない本に、批評家・杉田俊介氏の『非モテの品格』という著書があります。読んでいないのに引用するのも変な話ですが、ん?読んでないのに引用するってどういうことだろう。どういうことなんだろう。ねよう。

〈つづく〉