11月13日(日)

今夜はなんか「スーパームーン」とかいう何十年かに一度月がすごく大きくなって見える現象が起きているらしいんですが、結局一日中家の中に居てしまったためにどんなもんなのかまだよくわかってないおれです。こんばんは。もう12時を回ってしまったけど、とりあえず一旦外に出てみようかなどうしよう。

あ、でも今「スーパームーン」って書きながら思い出したことがあったので、散歩に行くならそれを書いてからにしよう。それで、今日はコンビニでほろよいを買ってから寝よう。

何年前のことか忘れたけど、今でも覚えているすごく印象的な夢を見たことがありました。当たり前だけど、その夢を見た直後は今よりももっと鮮明に覚えていて(今書きながら少しずつ思い出しつつありますが)あまりにも素晴らしかったもんだから、目を覚ました後、鳥肌が立ってしまうほどでした。

夢の中で私は、周りに木や草がたくさんある、山か森か林かよくわからない場所を走っていました。時間は夜でした。たぶんその前のストーリーとかもあったんだろうけど、今はもう覚えていません。とりあえずそのまま木と木の間を走っていくと、急に景色の開けた、少し標高の高い場所に着きました。その先は崖みたいになっていて、そこから辺りを見渡せるようになっています。ここからが印象に残っているシーンなんですが、私がその丘みたいな、崖みたいな場所の先に立ち止まると、下からか上からか、とにかくものすごくでかい月の塊みたいなやつが「デーン!」って現れてくるんですね!…うわーー書きながら全然伝わってる気がしない!!その月の光輝く感じとかがまじですごくて、よく見ると、月だけどただの球体というわけじゃなくて、宮殿とか神殿とかが合わさった感じと言いますか、表面がなにかよくわからない意味深な細工で満ち溢れているんですね!例えば天使とか、なんかよくわからないそういう系の像とか…うわーーもどかしい!!たぶん伝わってない!!伝わってる感じがしない!!

で、夢の中の私もその神々しさに思わず見とれてしまって、そのまましばらく呆然と立ち尽くしていると、気がつくと世界には、私とそのよくわからない巨大な月の塊のようなものの二つだけしかいなくなっていました。足場とかが完全になくなって、自分!月!宇宙!みたいな感じになります。で、私はフワフワ浮きながら、なんかすごいなーこれーみたいなことを思っていたんですが、目を凝らすとだんだん自分以外にも色んなモノが宇宙に浮いていることがわかってきます。例えばなんだろう、深海魚とか。土偶みたいな人形とか。得体の知れないものがたくさん浮いていて、しかもそれが全部キラキラ光っていて、360度全部キラキラしたものに囲まれながら宇宙の中を漂っていました。それからしばらくして目が覚めました。

表現できると思って書きはじめたわけじゃないんですけど、あまりにも表現できなすぎたので、もう止めておきます。とりあえず圧倒的な迫力の夢を見て、その日の朝はなんとも言えない感動に包まれながら目を覚ましました。それくらいすごかったんだけど、でもそのすごさが全然表現できないなーどうしよう。あと「スーパームーン」と聞いて思い出すことがもう一つあるんだけど、でもこっちも上手く書けそうにないなー。もう寝よう今日は。うわーでも月どうしよう。散歩もなーどうしようかなー。行くの止めようかなーどうしよう。

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どうしようと思いながら、結局コンビニに行ってベビースターラーメンとほろよい(カシスオレンジ)を買ってきました。呑み終えたので、つづきを書きます。

今、家の鍵を探して、冬物の上着を羽織って、自分の部屋を出て、廊下の照明を点けて、階段を降りて、玄関の照明を点けて、扉の鍵を開けて、扉の鍵を閉めるまで、『借りぐらしのアリエッテイ』のテーマソングを聴いていました。分かる人にだけ分かってもらえればいいのですが、私は何か特別な事情がない限りその場にずっと居続けてしまう性質があるようで、おしっこに行きたくなるか音楽を聞いて無理やり気分を変えるかしないと積極的に部屋から出ようと思わないくらい出不精な人間なのです。それで、いつものように音楽を聴きながら無理やり気分を変えてコンビニまで散歩に出かけたのですが、このくらいの年齢(23歳)になっても深夜に外出するのはまだちょっと怖くて、この怖さって一体なんなんだろう、みたいなことを頭の中でぼんやり考えながら歩いていました。いつもより大きな月を見ながら。大きさもそうですが、空が明るくて驚きました。やっぱり何十年か一度というだけあるわ、と言いたくなる気持ちもわかる気がしました。

さて。そんなことを考えながら思い出していたのは、さっき書こうとして辞めてしまったもう一つの月に関する話でした。上手く書けるかわからないけど、ついでなので書いてみます。

大学受験を控えた高校三年生の冬。私は夕食を済ませると、勉強に集中するために家族みんなで住んでいた家を離れて、その当時まだ誰も住んでいなかった、徒歩10分ほどの場所にあるもう一つの家に通っていました(なんで家二つあんのとかそういう細かい話は置いておきます)。一人になって集中して勉強するためでした。とはいえほとんどはかどっていなかったのですが、夜も更けてそろそろ祖父母の家に帰ろうかというころ

〈更新中〉