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11月17日(木)

この心のざわめきを一刻も早く言葉にして吐き出したいと思いながら、書いては消すを繰り返してもう何分も経ってしまっている。電池は残り5%しかない。早く書き残しておかないと、これから家に帰るまでずっとこのモヤモヤを抱え続けなければならなくなる。早くしないと。こんな前置きはいいから早くしないと。

さっきまで私は家電量販店にいた。新しく発売になった『MacBookPro』っていうパソコンは一体どれほどの物なんだろうと思って立ち寄ったのだ。展示品の周りをうろつきながらちょこちょこキーボードを触ってみたり、画面の大きさを見比べてみたり、手に持って重さを感じてみたり、パソコンの性能について書かれているパネルの文字をとりあえず目で追ってみたりして、よくわからないなりに品定めをしていたのだった。くそダメだもう1%しかない。寒くて手が動かない。もうだめだ。きっとこの先の展開を書き終える前には電池が切れる。この先が重要なのに、起承転結なんて気にせずに言いたいことだけ先に書いておけばよかった。店員さんとの会話がすごくぎこちなくて死にそうだった、こんな経験久しぶりだった、ってさっさと書いておけばよかった。だめだもう時間がない。寒くて指が動かない。だめだ。

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改めましてこんばんは。それからしばらくしてようやく実家に帰ってきた私です。電車に乗っている間や、最寄り駅から実家に歩いて帰って来る間、あの店員さんとのぎこちないやり取りが何度も頭をよぎり、その度に精神力を削いでいきましたが、今やこうして自分の部屋に閉じこもり、私好みの重めの布団に押しつぶされながらスマホをいじり倒すまでに至っています。男梅サワーやほろよい(冬みかん)を口に流し込みながら、少し奮発して買った300円強のあたりめを噛む。なんて素晴らしい夜でしょうか。店員さんに声をかけられ、パソコンに関する知識がほとんどないくせに「ウィンドウズってあの、キャッシュ?っていうんですか、なんか使っていく内にゴミみたいのが溜まっていくらしくって、何年か前に買ったパソコンなんですけど今すっごく遅くて全然使えないんですよねー…」ととっさに話を繋げてしまった数時間前。店員さんの「はい、そうですね(そんなこと知ってますよ。で、私は何をすればいいんですか?)」という返事とともに送られる視線が、私の知ったかぶりをごっそり暴いているような気がして、なんというか、とても生きた心地がしませんでした。でも今、こうして書いてしまったのだから、一つ片が付きました。そんな気まずい時間ともお別れです。誰かに言うまでもないような些細な違和感や感情の行き違い。それらをあえて言葉にすることで、消化し切れなかった小さなわだかまりは、私の心を離れてインターネットという広大な海の中へと消えていくのです。さようなら。もし買うとしてもネットで直接買うからきっともう店頭には行かないと思います。きっと。

さて。さっきまで図書館で『日本語の作文技術(本多勝一)』という本を読んでいました。そこで

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