11月22日(火)

私の頭の中にはいつも「これ以上調子に乗ったらお前は死ぬしかないよ」とささやきかけてくる別人格の私がいて、そいつが引いているラインを一歩でも越えてしまうと、後からものすごい後悔が襲ってくることになるので毎日ビクビクしながら生活しているのですが、今日は激しく調子に乗ってそのラインを大幅に踏み越えてしまったため、久しぶりに精神が大荒れになっています。

私のような一見自虐的な人間にはありがちな話ですが、私はすでに自分でも受け入れていて誰かにディスられても構わないと腹をくくっている特徴(天パ・デブ・ニート・引きこもり・うんこ・コミュ障・うどの大木など)に関してはいくらでも他者に差し出せるのですが、そうでないところについてはおそらく人一倍プライドが高く、その辺りの繊細な自意識を正確に理解してくれている人でないと、なかなか上手くコミュニケーションが取れないところがあります。

今日は知り合いのお店にて急ごしらえのイベントを行ったのですが、一応企画の段階から話をもらっていたにも関わらず、事前のコミュニケーション不足のせいか、本番になってからまったく納得のいく議論を行うことができず、個人的には散々な内容を世間に放出してしまう形となりました。一度世の中に出してしまったものについて、ここでぐちぐち反省の弁を語るのもダサいかもしれませんが、このブログは私にとって「戦う場所というよりむしろ安らげる場所」「対外的に発信するというよりむしろ自分と対話する場所」「本気で作り込むというよりむしろ何も考えずにとりあえず出してみる場所」になってきているので、自分の精神的なメンテナンス面も考えた上で、ここは思いきりグチグチ言わせてもらいたいと思います。

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最近忙しくて体調も優れないのでメンタルもささくれだっていますが、それ以上に、他者に対して自分が心地よいと思う距離感を守れなかったり、他人にはどうでもいいかもしれないけれど自分には絶対に見過ごせない些細な違和感を感じたときにすぐ口に出せなかったりすると、私は精神がみるみる腐っていきます。とはいえそもそも私にとっては現実世界もフェイスブックツイッターに代表されるネット空間も、有象無象の他者が腹の底では互いに自分自身を認めてほしいと思いながら表面上では出会った人全てにきちんと応対しなければならないという絶対に後から辛くなるに決まってる同調圧力に満ちた空間、という風に見えていることが多いため、自分の居場所を感じることはほとんどありません。しかし新潟県にある私の実家の私の部屋の布団の中とこのブログだけは少し違います。今日のようにメンタルが傾いているときほどその存在が大変ありがたく感じられます。

繰り返しになりますが、私は精神的なケアをするために日記を書いているだけなので、たまたまなんとなく公開しているだけのこの場所で対外的に発信するつもりはありません。なので、まれに「ブログ読んでいますよ」などと誰かに言われると、もちろん嬉しい反面、恥ずかしいというか気まずいというか(不特定多数の人に公開しておきながら)私の安全地帯に土足で入って来られたような気がして微妙な心境になってしまい(だったら公開するなという感じですが)単純に嬉しいとは言えない気持ちになってしまいます(もちろん嬉しくないわけじゃないですよ、この辺りの感受性をなんとなく察してくれる人とだと私と仲良くできるかもしれませんね、というだけのことですよ)。そんな私をコミュ障だなんだといくら馬鹿にされても構いませんが、私はなるべく自分の感受性に背かない形で生きていたいと思っているだけなので、あくまでネタとして言ってもらう面では構わないのですが、もし本気で「コミュ障だから死んだ方がいいよ」などと侮蔑されるようなことがあったら、私も本気で相手を論破しにかかると思います。それにしてもさっきから自分でも何を書いているかわからなくなってきたので一旦休憩しますねごめんなさい。風邪引いてるからか、しなければならないことが久しぶりに舞い込んできているからか、さっきから精神がざわついてしまって落ち着きません。クソみたいな気分です。クソです。

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そう言えば、さっきやったイベントを個人的に納得のいく結果にできなかった、というその反省から今日の日記が出発していることを忘れていました。その言い訳を書くつもりだったのでした。

突然のフリ、しかも、「とりあえずゆるく話そうよ」という当事者もそれほど本気でやっているわけじゃない感を十分にアピールした内容だったことを考慮に入れても今回の内容は無残なほど不十分でした(もちろん私が話した内容に関する部分だけで、他の方々に関してい言うことはなにもありません。私が切り込むところを切り込めず、準備しておけるところを準備せず、誤魔化せるところを誤魔化しきれなかったところが問題だったのでした)。企画してくれたH氏や協力していただいた方々には本当に申し訳ないことをした、と、こうやって謝罪することが余計にお互いにとって良くないことだと十分承知していながらも、どうしても思わざるを得ません。今までは誰かの始めた企画に対してされるがままの形で参加するだけの立ち位置にいることが多かった私ですが、一応今回はホストとしてやるという体になっていたので、自分が本気になってやりたいと思うテーマに対して、十分に自分の感受性を及ぼしきれなかったことがなにより悔やまれます。しかしそのおかげで現時点での私が、何を赦せて何を赦せていないのか、何を大切だと思っていて何をどうでもいいと思っているのか、何を恐れていて何を喜びだと感じるのか、その輪郭がぼんやりとわかってきたような気がします。それだけが良かったところです。

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今回のイベントのテーマは「トランプ現象」についてでした。一応イベント自体は「大学」という打ち出し方でみんなでふわっと話をしながら適当に学んでみようという形でしたが、私としては「トランプ現象」に一年ほど前からずっと熱い関心を抱き続けており、なおかつ個人的にそれなりの意見・批判・思想を抱くようになっていたため、「ふわっと」という企画趣旨に叶うようなトーンではもう話すことができなくなっていました。何かに意見するということは、どれだけ気を配っても必ず誰かの意見を批判するという側面を帯びてきます。私は他人と議論する中で、互いに批判し、批判される関係性を築いていくのはとても楽しいと感じる方ですが、必ずしも全ての人がそう感じるわけではないのが難しい所で、かつ、ただでさえ政治というタブー感溢れる話題に、私だけが批判を恐れず滔々と持論を話していくのもかなり無理がある空気だったので、各方面に気を遣った結果、むにゃむにゃとしたことしか話せませんでした。企画の段階から話をもらっていたにも関わらず、その場のノリと勢いでなんとかできるだろうと思ってしまったこと。これが一つ目の反省点です。

二つ目は単純な知識不足です。「トランプ現象」に関して、一年ほど前から各メディアで報道されるにつけ情報を得ていたと思っていましたが、専門家の話についていくのが精一杯で、細かいところはきちんと理解できていなかったようです。

〈更新中〉