12月5日(月)

昼夜逆転のサイクルに呑み込まれつつある。昨夜ユーチューブでウォッチドッグス2のゲーム実況の動画を見つけてしまったため、就寝が遅れに遅れてまたも午前4時くらいになってしまった。うなされながら起きたのは、午後1時過ぎ。近所に住んでいた保育園の頃からの幼馴染のKくんが夢に出てきた。

大人になったKくんは「おれも今はパソコンでようやくまともに仕事ができるようになったけど、それまでは大変だったんだよ。お前だってきっと何か見つかるさ」という現実的なアドバイスを私にくれた。私は「いやお前はそれで上手くいったかもしれないけど、おれが同じようにやって上手くいくとは限らないだろ」と思った、そのタイミングで目が覚めた。激しく降る雨の音が部屋に響き渡っていた。

学習机が片付けられたはずなのに、なぜか昨日よりも散らかっているように見える部屋を見渡しながら、布団にくるまってユーチューブを開く。布団から出たのは午後2時過ぎ。居間に降りてパンを一枚トースターに入れた後、いちごジャムとバターを塗って食べた。テーブルに置いてあった目玉焼きを食べて、隣に並んでいたソーセージはラップに包んで冷蔵庫に入れた。その頃にはもう午後3時になっていた。

シャワーを浴びて、服を着替えて、部屋にあった燃えるゴミの袋から十数冊のノートを取り出してリュックに入れ、玄関を出た。父が昨日知らぬ間にゴミ袋に入れていたらしいが、これらはまだ捨てられない。まだ噛みしめていない。私は雨の中リュックを担いで図書館に向かった。歩きながら音楽を聴く。青葉市子さんの『yura yura』という曲がなんとなく雨に似合っていて、少し自分に酔いながら街を歩いた。少しではなかったかもしれない。

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そして今、図書館にいる。コンビニで買ったタラタラしてんじゃねーよを2つ平らげて、午後の紅茶(あたたかいミルクティー)を一気に飲み干して、むせて、施設の中にある飲料水で喉のむかつきを和らげてから座席に腰を落ち着かせている。脚の筋肉が落ちているためか、歩いているとときどき膝がカクンと折れる。それに腹と胸にたまった贅肉も邪魔だ。顔も膨れていて横から見ると自分が自分でないような気がする。そういえば洋服を買おうと思いながらもう何日も経っているけれど、気が進まないのはなにも、朝起きられなくて日が出ているうちに外出できない、という理由だけではないだろう。自分に服を選ぶセンスがないということや、そもそもどんな服を着ようが不恰好になるほど太ってしまったことに直面したくないのではないか。と、放っておくとこんな風に頭は勝手にいろんなことを考えてしまう。最初は記憶を頼りに書いていたはずの文章が、こうして文章を書いている現在の自分自身に追いつこうとしているのだ。もうこれ以上書くべきではないのだろう。午後6時半を回った。そろそろ図書館に来てしようと思ったことをやろう。

と、そんなことを思ってブログから手を離した私はしばらくスケッチブックに絵を書いていた。しかしそれにも飽きたので、いつものようにツイッターを開く。そして興味深い記事が目に止まる。

男同士で傷を舐め合ってもいいじゃないか! 「男らしくない男たちの当事者研究」始めます。 - messy|メッシー

最近個人的に読もうと思って読んでいない本1位の『非モテの品格』の著者で評論家の杉田俊介さんと、ツイッターでそのつぶやきをたびたびお目にかかる度に問題意識が自分と近いと勝手に感じているまくねがおさんの対談がメッシーで連載されるらしい。この日記のどこかでも書いていると思うが、私は自分自身の中にいわゆる男らしさ的な感性がそれほど備わっていないがゆえに、社交上の付き合いなどで男の子的な会話(例:「女の子にモテたい」「誰々ちゃんが可愛い」「あいつはホモだ」など)の流れになると違和感を感じて突っかかりたくなる(例:「モテることで本当に満たされるのか?」「人間を容姿で判断してもよいのか?(お前が他人のこと言えるのか?)」「同性愛の何が悪いのか?」など)ことがたびたびあった。かといって私は、今までもこれからもおそらく女性に対して恋愛感情を抱く異性愛者であって同性愛者ではないだろうから、このモヤっとした感じは一体なんなんだろうなあと思っていたところに、男性学を始めとするこれらの「男らしくない男でも別にいいじゃないか」系の言説と出会って、なんとなく自分の内面的な問題意識に重なるような気がしていたのだった。と、また大袈裟に書いてしまった。つまり私は、自分と同じように「男のくせに」ウジウジしていて現実に上手く乗り出せない人(というか、そんな私に共感してくれそうな人)の匂いを嗅ぎつけて、そういう人たちがどのように世の中と折り合いを付けているのかを知りたいと常々思っているのだった。というわけで今回も読んでみた。

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結果、非常に共感する内容でした。とくに杉田さんが笑いながら話した

そうだよね、男は「愚痴」は言えるけど、心からの「弱音」はなかなか吐けないんだよね。

という一言がとても胸に沁みました。非常によくわかります。私は割と年がら年中「弱音」を吐いているような節がありますが、この文のニュアンスではおそらくそれも自分に対する「愚痴」であって、心からの「弱音」ではないかもしれません。

とにかく、非常に更新が楽しみな連載が始まりました。私はとても嬉しいです。

〈更新中〉