四月一日

12時ころ 港北区区役所

新しい年号が発表されたらしいが、昨夜の反省を活かしてネットでは調べないことにする。なんというか、こういう「節目」を感じさせる出来事は、最初に知るときもそれ相応の情緒、というか、雰囲気作り、みたいなものを大事にしたほうが、なんとなくいいのではないか、ということを昨日少しだけ思った。どんなに美味しい料理でも、プラスチックのトレーに乗せて出されたら、そんなに美味しそうには見えない、みたいなことで、これもそれと同じようなことなのではないか。年号が私の人生にとってそんなに大事なのかと考えたらかなり微妙だけど、とはいえ私も社会や世の中の流れと無関係に生きているわけではない。もちろん年号が変わるから私の人生も変わるとかってことではないけれども、そうはいってもこれもなにかの区切りなので、これを機に自分の生き方を変えていきたいと思っているというかなんというか、いろいろと考えている。

とか言っといて、実はさっきツイッターを一瞬見てしまった。すぐに閉じたけれど一瞬それらしい二文字が視界に入って、まずいと思った。惰性っておそろしい。しかしまだ確証はない。年号についてはもうネットでは絶対に見ない。この手続きが終わったら図書館に行ったりして新聞か何かで見たい。もしかすると私は根っこのところでは意外に保守的な人間なのかもしれない。

 

いま、市役所で引っ越しに関する手続きを行なっている。数日前に地元の市役所から転出証明書が届いたのだ。久しぶりに社会と接している。いろいろな人がいる。いろいろな人がいるということを久しぶりに目の当たりにしている。久しぶりの感覚だ。

市役所の建物は思った以上に古くて、窓口はかなり混雑していた。私はまず転入届を提出して、それから国民健康保険の加入をして、最後に国民年金の住所変更をした。なにがなにやらという感じだが、一ヶ月近くネットでひたすら下調べをし続けていたこともあって、思った以上にスムーズにできている。というか、調べても結局のところはよく分からなかった。役所の手続きひとつとっても、全てを把握しきることはできないし、別にそれでもいいのだなあと思った。分からないまま突撃していく。分からないことがあったらその時点で誰かに訊く。結局はもう「エイヤ」、それしかない。どんな人であっても、人である限りコミュニケーションできないことはない。それに私の場合、情報は文字で知るより、電話で聞いたり窓口係の人に相談したりしたときの方が、よく覚えられるような気がする。

 

19:24 ジョナサン新横浜駅前店

二時間くらい前に、今度は警察署で運転免許証の住所変更をしてきた。感想は、こんな感じなんだなあ、という感じ。以上。とりあえず疲れた。喉が痛くて、少しだるい。ちょっとだけ風邪を引いているんだと思う。 

昼間にあれだけ書いたけど、結局、新しい元号はネットで知った。私にはどうも、異様に生真面目になりすぎるところと、異様にいい加減になりすぎるところがある。大変だなあ、生きるのは。とかっていいながら、ぜんぜんそんなことを思っていなかったりもする。だめだ、帰ってもう寝よう。