四月十二日

14:29 港北区図書館

昼食を家で済ませて、今は図書館にいる。四月の初旬に引いた風邪も少しずつ良くなってきて、ようやく調子を持ち直してきた。やっぱり体調を崩すのは良くない。健康を損なうと、外を散歩したり自分の食事を自分で用意したり、そういう生活のごく基本的なことすらできなくなってしまう。私の生活は私が体調を崩せばあっという間に回らなくなる、という当たり前のことを思う。

とかって言いながら、本当のところで私はどれほどその事実を切実に受け止められているだろう。先日もご好意に甘えて、風邪を引いているというのに結局知人のお宅にご厄介になってしまった。ありがたいと同時に情けない話だと思う。私はまずこういうところから改めていかなければならない。誰かに何かをしてもらうばかりでなく、自分から誰かに何かをしてあげるということ。昨年の年末には「来年は自分から動いていけるようにならなければ」とかってほざいていたような気がするが、気が付けばもう四月になり、来月には年号も変わる。自分の尻も拭けていない男が「他人のために」だの「自分から動く」だの、聞く人が聞けばチャンチャラおかしな話だろうが、気が付けば自分のことばかり考えて勝手に世界を狭くしてしまう私のようなとろい人間には、こうして何度でも自分で自分に言い聞かせるしかないように思う。

 

というか、そもそも私の生活が成り立たなくなったところで、季節の変わり目になると必ず風邪を引く男がこの世からひとり消えるだけのことだ。さらにいえば私は現在お金を稼いでいないわけで、自分の生活を自分で支えてすらいないのだから、もう何を言っているんだかという話だ。身体の健康を取り戻しつつある今、やはりこのことの意味をもう一度ちゃんと考えなければと思う。いつまでも他人に何かをしてもらうだけのこんな暮らしはやめたい。