四月二十二日

20:37 自室

今日は滞在先の家から横浜駅まで自転車で出掛けていった。目当ての中古屋で、これから自分が使っていくべき携帯電話を探すためだった。道中ですれ違う人たちの服は、そのほとんどがもう薄着に変わっていて、景色はすっかり初夏といった様相だった。都会で季節を知らせるものは、人々の身に付ける服だけだ。私も、昨日買ったばかりの水色のワイシャツを一枚だけ素肌に羽織って、街を走った。横浜駅までの道もようやく頭に入ってきている。

 

結論から言うと、携帯はまだ購入するに至っていない。でも実際に店頭まで足を運んで良かった。やはり買い物ってこういうものだよなと思った。ネットで見ているだけだと、ほかの選択肢がすぐにチラついてしまって、何かを買う、と決める瞬間の「これだ!!!!」という勢いが生まれにくい。やはり実際の店舗で店員さんにいろいろ訊いたりしながら買うのが一番自分の性に合っている。

 

昨日今日と入念な下調べをした結果、とりあえず今は四つくらいの選択肢に絞れている。新しい携帯電話を買う、ということはもう決まっている。問題は、どんな携帯電話を買うか、ということだ。

というわけで、今、私の目の前にある選択肢は次の四つだ。

① 中古のiPhone6sを買う 

② 中古のiPhoneSEを買う

③ 中古のガラケーを買う

④ 中古のフューチャーフォンを買う

しかし携帯やスマホ市場は、SIMや契約会社などとの兼ね合いがいろいろと複雑に絡み合っていて、調べれば調べるほど無限に選択肢が見えてくる。だが、それではいつまで経っても埒が明かない。なにより今回は、可能な限り早く電話を使えるようにしたいのだ。

どんな携帯電話にするか。携帯電話は、もう現代人が普通に生活するにあたって、なくてはならないものになっている。一人に一台は必ず当たり前に持っている、現代人の必需品だ。私も高校生の頃からずっと使っている。16歳の頃だから、使いはじめてからもう10年か。そう考えると、かなり長い。