7月16日(金)

梅雨明けとともに猛烈な暑さ。晴れるのは嬉しいのだが、暑すぎる。初夏ってもっと爽やかなはずだが。

今日は休日で、できれば中途半端になっていた庭の手入れの続きをしたかったのだけど、とてもじゃないけど外に出る気が起きなかった。と言っても、屋内にいても十分に暑い。

 

テレビのことを父に相談したら、別のケーブルを持って家にやって来た。父の家のテレビで使われているケーブルだ。昨夜、こちらの家のケーブルの一部が破損しているのを見つけて、もしかしたらこれが原因で映らないのかも、と相談していたのだった。

しかし交換してみたものの一向に画面は映らない。それからテレビの設定をいじって設定を初期化したり、アンテナの具合を見てみたりしたのだけど、何も変化はなかった。設定画面を見るとテレビ自体の故障というより電波の受信が上手くいっていないらしいことは分かったのだが、どこに不具合が起きているのか分からない。

こうなったらもう専門業者に診てもらうしかない。でも、そんな費用を掛けてまでテレビが必要なわけでもないから、いっそこれを機にテレビは卒業ということで。そんな話をしていた折に、「もしかしてこのブースターに異常があるのかもしれない」と父が言い出した。

アンテナから受けた電波を増幅するために、ケーブルとテレビの間にはブースターを繋いであった。父によると、雷の影響で電圧が変化すると電子機器は故障することがあるらしい。ということでブースターを取り外し、ケーブルを繋ぎ直すと、予想通り見事に画面が映った。「おおーー!!」という歓喜の声がリビングに響く。

今回ばかりは父にあっぱれというしかない。話してみると、家屋の建材のことや維持管理に掛かる細かい金銭的なことなど、なんだかんだやっぱりよく知っている。だてに私より長く生きていない。

 

午後は、父に車を出してもらって病院で用を済ます。それから、父の家で溜まっていた録画を観てきた。BSは父の家でしか観られないので、観たい番組があると録画しておき、こうしてときどき父の家に行ったときに観るようにしている。

今日はBS世界のドキュメンタリーで「ルワンダ 虐殺の子供たち」を観た。今年一月に放送されたものだ。以下、NHKの公式サイトの紹介文。

26年前、フツ族によるツチ族の虐殺で3か月間に100万人以上が犠牲になったルワンダ。虐殺事件後に生まれた若者たちの取材から、事件が若い世代に落とすくらい影を描く 高い経済成長率を誇り「アフリカの奇跡」と注目されるルワンダ。26年前フツ族によるツチ族の虐殺で3か月間に100万人以上が犠牲になったが、事件は過去のものになったのか?虐殺事件後に生まれた16歳から25歳までの若者に取材、事件が彼らの育つ過程でどんな影を落としているかを描く。原題:Rwanda,a Legacy of Genocide Young Voices(フランス・ベルギー 2019年)

「ルワンダ 虐殺の子どもたち」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK
www.nhk.jp

内容は、非常に重かった。なぜこんなことが起きたのか全く理解できない。しかもたった二十六年前に。

番組を見た後に少し検索して調べたのだが( なぜ「世界」は80万人の死を防ぐことが出来なかったのか? ルワンダ虐殺から22年(前半) | ハフポスト)、当たり前だがちょっと検索したくらいのことでは分からなかった。詳しく知ろうと思ったらやはりいろいろ本を読んだりしたほうがいいに決まっている。だがテレビっ子の私としては、どうしても活字よりも映像の方が身近で、気持ちが向かいやすい。

最近すっかり本を読まなくなってしまったが、せめてものあれで、こういった良質なドキュメンタリー番組だけは定期的に観るようにしている。いまの私には自分自身の日常的な生活というものがまず目の前にあって、なによりもそれを大切にしていきたいと思っているけれど、そんな中でも、自分の日常を越えるなにか、世界そのものに対する感受性のようなものは、なんとか失わないようにしたい。

 

夕飯はカツ屋でロースカツ定食を奢ってもらった。