7月14日(水)

帰宅して夕飯を済ませた後、気が付いたら寝ていた。夕飯は、作り置きしていたミートソースが中途半端に残っていたので、それをパンに挟んで、マヨネーズとチーズを塗って食べた。うまかった。

自炊生活も八ヶ月になり、こういう「名前のない料理」とでも言うような雑な食事のクオリティが上がっている実感がある。なんというか、いまの自分の舌が好みそうな味付けをイメージして、それをまあまあ正確に再現できるようになってきている。手持ちの食材と調味料を組み合わせて、格別に美味しいわけではないがそこそこ美味しい料理を確実に作ること。豪華である必要はない。地味でも安心して美味しく食べられる料理。そうしたものをコンスタントに作る能力こそ、自炊には求められる。

 

午前中から活動的な一日だった。やろうやろうと思っていた網戸の貼り直しを、気合いで午前中に終えたのだ。最近、気温の上がり方が著しい。梅雨が去り、いよいよ夏が始まろうとしている。網戸は必須だ。

なるべく生活費を節約したいので冷房を使うことに抵抗がある。少なくとも今みたいにまだ本格的に夏が始まったとも言えないような段階で、気安く冷房を使うなんて許されない。さすがに八月に入ったら考えてもいいと思ってはいるけれど。

夜風を有効に活用すれば、なんとかなるんじゃないかと考えている。このところ寝苦しさは扇風機で補ってきたが、網戸が完全に補修された今、窓を全開にして寝ることができる。男一人、寝込みを襲われるなんてことはなかろう。

私が普段寝室として利用している二階の部屋は、西日が直撃して日中こそサウナのように暑いが、窓だけは三面に付いているので風通しは良く、夜を凌ぐくらいならなんとかなるのではないかと思っている。ていうか、そもそも二階の部屋には冷房が付いていないので、これでどうにもならないことが分かったら、いよいよ二階の部屋を今後とも寝室として利用していくかどうか再考する必要性が出てくる。今夜それを確かめたい。

 

私がいま滞在している祖父の家には、風呂トイレ台所を除くと、大きく分けて三つの部屋がある。一階の部屋がひとつと、二階の部屋がひとつ、それからまた違う方向に二階の部屋がもうひとつある。少し変な構造の家なのだ。

家のことについてはまた今度詳しく書きたいが、私のイメージでは、将来的に一階の部屋はリビングとして、私も訪れた人も同じようにくつろげる開放的な場所にしたいと考えている。それに対して二階の部屋は、前者はおもに私の個室兼寝室として、後者はおもに訪れた人の個室兼寝室として利用できるようにしたい。

一階の部屋は冷房が付いている。涼しい部屋で寝たければそこを使えば良いだけなのだが、将来的に一階は共有スペースとして自分以外の人にも使ってもらいたいと計画していることを考えれば、自分の睡眠はなんとか二階の個室で取りたい。そこにはこだわりたいと思っているのだった。

 

しかし、なんだか自分の家のことのように書いているけれど、あくまでもここは祖父の家で、私は管理人に過ぎない。家の将来的な運用方法についてまで語る資格はない。

夢の実現には、現実的なやり方で外堀を埋めていく必要がある。関係者を説得するためにも、管理人としての責務はちゃんと果たさなければならない。

明日は燃えるゴミの日だ。庭木の剪定で出たゴミが大量に溜まっているので、明日ちゃんと早起きして出そう。