7月9日(金)

ふいに鏡を覗いたら頬から一本、まゆ毛ほどの長さの毛が伸びていた。今朝ヒゲを剃ったばかりなのだけど、そのときに気が付かなかったとでもいうのだろうか。こんなにも伸びているのに。 たしかに今朝はバタバタしていた。今日も午後からの出勤で、ふつうに考…

二月十六日

数日晴れたが、また寒さがぶり返して私ももうダメである。もちろん私がダメなのは天気のせいばかりでなく私自身の行いによるとは思うが、ここは天気も大いに関係していると言いたい。なぜなら今の私の世界にとって、天気は最大の他者だからだ。 実家生活も四…

二月十四日

今日は疲れて一日寝ていた。昨日今日と歩きすぎた。 夜、家庭教師をしていた子からちょっとした相談を受ける。迷いながら返信。少し冷たかったかもしれない。 他人から何かを相談されるとはどういうことなのか考える。人はしばしば、自分で自分が何に困って…

二月十三日

引き続き、とてつもない快晴。ふふたび新潟市へ向かう。 電車賃のことはもちろん脳裏をよぎったが、ある程度の出費は仕方がない。ていうか、なくなったら稼けばいいのだ。それが当たり前の思考なのだ。どうして私は「あるだけの中でどうやったら生きていける…

二月十二日

晴れまくっている。最高だ。こんな日は外出するしかない。 祖父の老人ホームへ向かう父の車に同乗して新潟市へ向かう。一人で電車に乗って行けばいいのに、なぜわざわざそんな真似をするのか。電車賃がもったいないからである。新発田ー新潟間は片道500円ほ…

1月9日(土)

年末年始は父の住む家で過ごした。理由は、お節が食べられて、帰省してきた家族と一緒に過ごせて、ネット環境があるのでリモートで仕事ができるからだ。しかし、父の家はあくまでも父のテリトリーなので、長居すると、あまり気分良く日々を過ごせなくなって…

1月7日(木)

noteから逃げてきた。書きたいことがあるから書くのではなく、書いていたら自然と書きたいことが湧いてくる、みたいなスタンスで文章を書くのが好きなのだが、noteだと他人の気配を強く感じすぎてしまって、文章の中で自由になれない。かといって、はてなブ…

1月2日(土)

親族が去って、実家は再び静けさに包まれた。 そう遠くない未来、もし私がこの家を継ぐことになったら、年末や正月の行事はどうなるのだろう。何十年もこの土地に住みながら、親族以外の、例えば地域との繋がりのようなものがほとんどない中で生まれ育った私…

1月1日(金)

年が明けた。何年かぶりに実家で親族と一緒に年を越しているけれど、なんか「ゆく年くる年」に横浜中華街の寺がちらっと出てきたくらいで、NHKは中国に支配されているとかなんとかナチュラルに言い出して騒いでいる親族を見てしまい、単純に引いてしまった。…

12月24日(木)

中学の頃、卓球部だった。ふと「中学の頃に何部だったか」は、その後の人生に思った以上に大きな影響を与えるのではないかという気がしてこの記事を書きはじめた。ちなみに今日はクリスマスイブらしいけれど、クリスマスイブらしいこと何一つ私の身に起こっ…

12月25日(金)

雪が降りはじめた。雪とホコリは似ている。ホコリと言えば、塵を吸い込むと発ガン性があることで知られるアスベストがニトリの珪藻土マットに混入していた‥とかって最近報道されて問題になったけれど、私もまさにそのマットを買ってしまったクチで、しかもカ…

老人ホームへ

祖父へ会いに新潟の老人ホームまで行ってきた。元気そうでよかった。もちろん心まで元気かと言ったら、必ずしもそうではないのだろう。だが、本人も言っていた。「なるようにしかならない」。九十歳を越えて、いまさら健康で元気に長生きしたいなんて気持ち…

部屋掃除療法

◎11月9日(月) 午後七時。マクドナルド。久しぶりにコーヒーを飲んだら、なんかいい。そういえばコーヒーってこんな味だったな。たまに飲むからいいんだろう。 インターネットを見ていても決して幸せな気持ちにはならないけれど、またインターネットを見て…

十一月十日

◎11月10日(火) まさかまたここに戻ってくるとは思わなかった。やはり地元に帰ってくると、はてなブログを更新したくなるのか。 先ほど、いろいろあって久しぶりにスマホにはてなブログのアプリをインストールしたのだが、見てみると意外にもわずかだがアク…

九月十五日

18:52 公園 久しぶりに日記を書く。もう何ヶ月も更新していないが、私にとってこの場所は特別だ。一人にならなければ感じられないこと、考えられないことがある。私が私であるということ。誰の視線も気にしないこと、誰の顔色を伺わないこと。それだけが大切…

五月二十三日

23:11 鍛冶場駐車場待合室 新潟に帰省する。久しぶりに帰省できるのが今はなんだか嬉しい。「帰る場所があるということは絶対に悪いことではないと思う」と、かつて祖母に言われたことをふと思い出す。たしかにそうなのかもしれない。やりたいことも、行きた…

四月二十四日

19:19 ガスト大倉山駅前店 昨日、秋葉原でついに新しいスマホを買った。何かを買う、というのも、私にとってみれば、たいへんな大事業だ。予算、デザイン、契約会社、スペック…。考えれば考えるほど考慮すべき事項は数え切れないほど出てくる。どんな携帯を…

四月二十二日

20:37 自室 今日は滞在先の家から横浜駅まで自転車で出掛けていった。目当ての中古屋で、これから自分が使っていくべき携帯電話を探すためだった。道中ですれ違う人たちの服は、そのほとんどがもう薄着に変わっていて、景色はすっかり初夏といった様相だった…

四月二十一日

22:16 自室 パソコンで日記を書くのに慣れない。いつもはiPhoneの小さな画面に映るそれよりさらに小さなキーボードの文字盤を、左手と右手の親指をカサカサと動かしながら打ち込んでいる。もちろん姿勢は良くない。前かがみで、背筋は猫背。目と画面の距離も…

四月十七日

20:26 Jonathan(神谷町駅前店) 青松寺での約四十分ほどの座禅を終えた。今は神谷町駅付近にあるファミレスでオニオングラタンスープを飲みながら日記を書いている。 せっかく遠出してきたのだから、このまま直帰してしまうのはもったいないような気がして…

四月十六日

11:17 自室 学生の頃、クラス替えが苦手だった。新しいクラスに馴染むのに異様に時間が掛かった。他の同級生たちは持っているように見える「人間関係を作る上での基本作法」みたいなものを自分だけが持っていないような気がして、苦虫を噛み潰すような顔をし…

四月十五日

22:21 公園 今日の日記を書き留めるべく、帰り道の途中で目に入った手近な公園のベンチに座った。スマホの電池も切れそうだし、早く帰って寝たいし、職質される前に深夜の公園から立ち去りたいので、要点だけささっと書く。 昨日は自分の人生について深刻に…

四月十四日

13:31 横浜市中央図書館 昨日の図書館にまた来ることにした。昨日は、なんだか到着した時点で満足してしまって、なんとなく思い出していた過去の記憶にぼんやり耽っているうちに、退館時間になってしまった。こうしてよく見てみれば、地元にあった昔の図書館…

四月十三日

15:14 〇〇コーヒー店(野毛) 昨日、港北区図書館でいつものようにうだうだしていたときに、「中央図書館で読書会を開催しています」とのチラシを見つけた。べつに読書会には興味はなかったのだが、「横浜には中央図書館というところもあるんだなあ…」と気…

四月十二日

14:29 港北区図書館 昼食を家で済ませて、今は図書館にいる。四月の初旬に引いた風邪も少しずつ良くなってきて、ようやく調子を持ち直してきた。やっぱり体調を崩すのは良くない。健康を損なうと、外を散歩したり自分の食事を自分で用意したり、そういう生活…

四月五日

19:07 タリーズ新横浜駅前店 今日も昨日と同じような思考回路でいつの間にやらどこぞの喫茶店に辿り着いていた。とにかく肩と首の痛みがなんとかならないことには、仕事探しもへったくれもない、ということを言い訳に、ユーチューブでひたすら音楽に耽ってい…

四月四日

13:31 カフェ(菊名駅前) よく晴れている。ここ数日は驚くほど寒かったので、日差しの暖かさが身に沁みてありがたい。家にいても良かったのだが、陽光に誘われて街へ出る。 何をするわけでもなく外に出たこういう日は、数十分もするとどこにも行き場がなく…

四月一日

12時ころ 港北区区役所 新しい年号が発表されたらしいが、昨夜の反省を活かしてネットでは調べないことにする。なんというか、こういう「節目」を感じさせる出来事は、最初に知るときもそれ相応の情緒、というか、雰囲気作り、みたいなものを大事にしたほう…

三月三十一日

23時ころ 自室 もうすぐ平成が終わろうとしている、らしい。明日、新しい年号が発表されて、来月の終わりに平成が終了するとのことだ。誰からも直接そんなことを聞いた覚えはないけれど、数時間ほど前にたまたまツイッターを開いてみたら、そんなようなこ…

三月二十二日

15:07 ドトール菊名駅前店 初夏のよう、とまでは言わないにしても、春らしいと言うにはあまりにも暑い一日になった。セーターの袖をまくり、額に滲む汗を手で拭う。駅前は今日も人通りが多かった。 ついに今日、転出届を地元の市役所に郵送で送った。後日、…